会社のキャラクターはあるのに、どの場面で使うべきか決まっていない。SNSを任されたものの、投稿やグッズ化を一人で考えるのが難しい。そんな場合は、新しい商品を発注する前に、キャラクターの役割を整理してみてください。
企業キャラクター戦略は、相手と目的を決め、接点を選び、運用ルールを整え、反応を見ながら続ける計画です。認知や親しみを育てる手段にはなりますが、キャラクターを作るだけで売上やSNSの反応が増えるとは限りません。このページでは、社内で企画を説明し、製作につなげる順番をまとめます。
- 誰に覚えてもらいたいか。
- 会社の何を、どんな印象で伝えたいか。
- どこで使い、次にどんな行動をしてほしいか。
- 誰が投稿・デザイン・製作を承認するか。
- どの反応を見て、続け方を判断するか。
1.キャラクターの目的を一つに絞って始める
認知向上、採用、顧客との会話、既存ファンの継続接点など、目的によって必要な使い方は変わります。最初からすべてを任せるより、今回の企画で優先する目的を一つ決めましょう。
例えば、展示会なら「通り過ぎる人が足を止め、担当者と話すきっかけを作る」、SNSなら「会社の仕事を分かりやすく伝え、継続して見てもらう」と整理できます。これは企画の例であり、成果の保証ではありません。
相手が抱える疑問と、会社が伝えたい内容をつなぎ、キャラクターが登場する理由を決めます。社内向けの企画書では、かわいさの説明だけでなく、従来の発信では足りない接点を示すと話し合いやすくなります。
認知や親近感、ファンづくりにおける役割は、キャラクターのマーケティング上のメリットをご覧ください。
2.メリットと運用負担を同じ企画書で比べる
キャラクターは、表情や物語で難しい内容を伝えたり、企業の発信に統一感を持たせたりする役割を検討できます。一方で、制作費、投稿の準備、デザイン確認、保管、担当交代への対応も必要です。
「作れば自然に広まる」と考えると、完成後に使い道がなくなることがあります。人員と予算に合う接点から始め、無理なく継続できるかを確認しましょう。
放置やグッズ化で起こりやすい問題は、キャラクター運用のメリットと落とし穴をご覧ください。
3.SNS・展示会・窓口の役割を分ける
SNSは、継続して登場できる場面を作る
投稿ごとに新しい企画を考えるだけでは、担当者の負担が増えます。仕事の紹介、季節の案内、製品に関するよくある質問など、繰り返せる題材を決めます。キャラクターの話し方や表情をそろえ、会社の説明と切り離れないようにしましょう。
ぬいぐるみを撮影に使うなら、持ちやすさや画面に入るサイズ、ポーズを考えます。写真で目立つだけでなく、伝えたい商品や仕事も一緒に分かる構図にすると、企業の発信として使いやすくなります。
展示会と受付は、会話につながる置き方を考える
展示会では、撮影してもらう場所、説明資料への案内、スタッフが声を掛ける流れまで考えます。受付では、通行や業務を妨げないサイズと置き方、汚れたときの管理方法も必要です。
展示と撮影を組み合わせるアイデアは、企業ぬいぐるみの展示会・窓口活用法をご覧ください。
完成したぬいぐるみの活用事例
- 公式SNSでお披露目|株式会社ブルートーン「青井」
公式Xのキャラクターをぬいぐるみにし、社内とXでお披露目しました。ブルートーン公式noteで完成までの流れを見る・公式Xのお披露目投稿を見る - 広報動画に登場|京都女子大学「えふちゃん」
大学の公式動画では、広報誌「京女f」のキャラクターが学生の一日に密着します。冒頭の待ち合わせ場面では、えふちゃんのぬいぐるみが学生のバッグに付いています。京都女子大学公式YouTubeで「えふリポ」を見る - サービスのキャラクターをイベントや社内で活用|Yondemy「ヨンデミー先生」
読書サービスに登場するキャラクターをぬいぐるみにしました。先方からは、イベントや社内会議で活用していると伺っています。Yondemy公式サイトでキャラクターの役割を知る - 映像撮影用の小道具|K2 Pictures
撮影用のぬいぐるみを製作しました。撮影に使う場合は、カメラに映る角度や、人が手に持ったときのサイズ感を、依頼時に共有しておくと仕様を決めやすくなります。


| 場面 | 目的・使い方 | 確認すること |
|---|---|---|
| SNS・動画 | 商品紹介やよくある質問に登場させ、投稿の内容を覚えてもらう。 | 保存、コメント、紹介ページへの遷移。 |
| 展示会 | ブースの目印にし、写真撮影や製品説明のきっかけをつくる。 | 立ち寄り、撮影、会話や商談につながった件数。 |
| 受付・窓口 | 案内表示や資料に登場させ、初めての来訪者を案内する。 | 案内の見つけやすさ、繰り返し受ける質問の内容。 |
施策を始める前に、目的に近い指標を一つ決めておきます。たとえば展示会で商品説明につなげたいなら、写真の投稿数とあわせて、キャラクターをきっかけに製品の話をした件数を記録します。
4.管理マニュアルで、使える範囲をそろえる
複数部署や外部の製作先が使うと、色、表情、比率、言葉遣いが少しずつ変わることがあります。マニュアルは使い方を制限するだけでなく、「ここまでは担当者が判断できる」と明確にするための資料でもあります。
- 基本設定:名前、性格、話し方、伝える役割。
- デザイン:基準画像、色、比率、変更したくない特徴。
- 使用例:背景、文字との配置、商品化するときの調整。
- 承認:誰が確認し、どこに最新版を保管するか。
- 避ける表現:企業の姿勢と合わない使い方や、誤解を招く見せ方。
立体化するときは、平面の線や色をそのまま再現できるとは限りません。「絶対に守る特徴」と「製法に合わせて調整する部分」を分け、製作前に関係者で共有してください。
5.目的に合うグッズを選び、試作品で検証する
撮影や受付に使うならぬいぐるみ、日常の接点を持つならタオルやキーホルダー、絵柄の表現を重視するならプリントクッションなど、目的から商品を比較します。配布物と販売商品では、必要数量や梱包、保管の計画も変わります。
まず試作品で、元のキャラクターの印象が残っているか、予定した使い方ができるかを確認します。目立つ形であっても、持ち運べない、置けない、文字が読めないという状態では運用に使いにくくなります。
製作相談から分かる、設定資料の大切さ
キャラクターを立体化すると、側面や奥行きも判断材料になります。設定資料には全体図と特徴が分かる拡大図を添え、守りたい特徴を関係者で共有します。Nordlysの製作事例では、資料を共有して試作品の細部をすり合わせた流れを紹介しています。
6.効果は、目的に合う反応で確かめる
成果の見方は企画の目的に合わせます。SNSなら投稿を見た人の反応やプロフィール・商品ページへの動き、展示会なら会話や資料の受け取り、販売なら販売数や在庫の動きを記録します。
反応が良かったとしても、そのすべてがキャラクターだけの効果とは言い切れません。投稿内容、時期、告知、来場者数などの条件も残し、何を変えたときに反応が変わったかを見ます。社内向けには、実施内容・反応・負担・次の改善を同じ形式でまとめると比較しやすくなります。
- 今回の目的と、実際に使った場面。
- 投稿数、配布数、販売数など実施した量。
- 問い合わせや会話、閲覧など、目的に関係する反応。
- 制作・運用にかかった費用と担当者の負担。
- 次回続ける点と、見直す点。
7.小さく試して、続けられる運用へつなげる
最初から全商品をそろえる必要はありません。使う場面を決め、必要数で検討し、試作と実際の利用で確認した内容を次の企画へ戻します。担当者が交代しても続けられるよう、画像・仕様・承認履歴を共通の場所へ残しましょう。
数量と在庫を考えた展開は、小ロットぬいぐるみ製作がビジネスに与える影響をご覧ください。
企業キャラクター活用のよくある質問
使いたい場面や参考画像から相談できます。商品にする際に必要な資料や調整範囲を整理し、デザインの確定と製作の順番を決めてください。
企画の目的と照らして判断します。認知、問い合わせ、販売など、何につなげたいかを先に決め、反応の数だけでなく次の行動や運用負担も確認してください。
目的と使う場面を一つずつ決めます。例えば既存のSNS投稿にキャラクターを登場させ、投稿の型、素材の保管場所、公開前に確認する人を先に決めておくと、少ない負担で続けられます。
今ある資料から、製作の進め方を相談する
OEM企画室へのご相談では、画像やラフ画に加え、用途・希望数量・使用予定日・予算を分かる範囲でお知らせください。未定の項目は、未定と伝えていただいて構いません。条件を整理し、商品や製作方法の選択肢を一緒に検討します。





