基礎知識

服飾、雑貨業界のOEMについて


OEM(Original Equipment Manufacturer)

OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略で、元々はある企業が別の企業の製品や部品を製造することを指します。
これにより、製品の品質とコストが向上したり、専門知識や設備が必要な部分を外注することが可能です。

具体例:1

DellがIntelのプロセッサを使用して自社ブランドのパソコンを製造。
Sonyが自社のテレビにSamsung製の液晶パネルを使用。
ODM(Original Design Manufacturer)
ODMとは「Original Design Manufacturer」の略で、製品の設計から製造までを一手に引き受けるサービスです。クライアントはその製品を自社ブランドで販売することが多いです。

具体例:2

あるスマートフォンブランドが、設計から製造までをODM企業に依頼。完成した製品を自社ブランドで販売。
ファッションブランドが、デザインから製造までをODM企業に依頼し、その後自社ブランドで販売。
OEMとODMの主な違いは、OEMが製品や部品の「製造」に特化しているのに対し、ODMは製品の「設計と製造」を一手に担っている点です。

アパレルにおけるOEM(Original Equipment Manufacturer)

OEMは、クライアントが設計やデザインを行い、その設計に基づいて製造元が生産を担当します。多くの場合、タグやロゴ、パッケージなどもクライアントのブランドに合わせてカスタマイズされます。

具体例:1

ファッションブランドAが独自にデザインしたTシャツの設計図とサンプルをOEM企業に提供。
OEM企業はその設計に基づき大量生産を行い、完成品をブランドAに納品。
アクセサリーにおけるODM(Original Design Manufacturer)
ODMは、製造元が設計から生産まで一手に行います。この場合、クライアントは製造元が提供する既存のデザインから選ぶか、あるいは独自の要件に基づいて新しいデザインを依頼することができます。

具体例:2

アクセサリーブランドBが市場で人気のあるデザインのイヤリングを販売したいと考える。
ODM企業はそのニーズに応じて新しいデザインを提案し、製造から納品までを一括で行う。
アパレルやアクセサリーの業界でも、OEMとODMはそれぞれのニーズや事業戦略に応じて選ばれます。OEMは主にブランドが強くデザインにこだわりがある場合、ODMは製品ラインを素早く拡大したい場合や、設計に自信がない場合に選ばれる傾向があります。

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