なぜユニクロは強いのか?有名ブランドの成功事例に学ぶ、OEM活用の3つの鉄則
「OEMって、本当に成功するの?」
「有名企業は、どうやってOEMを使いこなしているんだろう?」
独自ブランドの立ち上げや事業拡大において、OEMは今や欠かせない戦略です。しかし、その活用法を間違えれば、単なる下請け発注で終わってしまいます。
成功する企業は、OEMを単なる「コスト削減」の手段としてではなく、**自社の強みを最大化し、ブランドを飛躍させるための「戦略的パートナーシップ」**として活用しています。
今回は、ユニクロやAnkerといった有名企業の事例から、OEMを成功に導くための「3つの鉄則」を学びましょう。
鉄則1:製造を「丸投げ」しない。品質へ徹底的にコミットする
【事例:ユニクロ】
ファストファッションの王者ユニクロは、自社で工場を持たず、世界中の協力工場に製造を委託するOEMモデルの代表格です。しかし、彼らは決して製造を「丸投げ」にはしません。
「匠」制度:日本の繊維産業で長年の経験を積んだ技術者を「匠」として工場に派遣。糸の選定から生産工程の管理、従業員の指導まで、徹底した品質管理を行っています。
長期的なパートナーシップ:特定の工場と長期的な信頼関係を築き、共に成長していく姿勢を貫いています。
◆ 私たちが学ぶべきこと
OEMの成否は、品質管理で決まります。コストやスピードだけでなく、自社の品質基準をパートナー工場と深く共有し、共に最高品質を追求するという強い意志が不可欠です。
鉄則2:すべて自前でやらない。「選択と集中」で経営を効率化する
【事例:パナソニックなどの大手家電メーカー】
多くの大手メーカーは、すべての製品を自社工場で作っているわけではありません。自社のコア技術が活きる高付加価値製品は自社で開発・製造し、一方で、価格競争が激しい製品や専門外の製品群は、海外のOEM/ODMメーカーに生産を委託しています。
得意分野へのリソース集中:自社の強みである「コア技術」の研究開発に経営資源を集中投下。
多様なニーズへの迅速な対応:OEMを活用することで、開発期間を短縮し、自社だけではカバーしきれない多様な製品ラインナップを、スピーディーに市場へ投入しています。
◆ 私たちが学ぶべきこと
企業の体力(リソース)には限りがあります。**「何を得意とし、何を外部のプロに任せるか」という戦略的な見極め(選択と集中)**が、OEM活用の鍵となります。
鉄則3:浮いたリソースを「ブランド価値の向上」に全集中させる
【事例:Anker(アンカー)】
スマートフォン周辺機器で絶大な人気を誇るAnkerは、自社工場を持たない「ファブレスメーカー」です。製品の製造は100%OEMパートナーに委託しています。
では、彼らはどこにリソースを集中させているのでしょうか?
顧客の声(レビュー)を起点にした製品開発:Amazonなどのレビューを徹底的に分析し、顧客が本当に求めている機能や改善点を、次の製品開発にスピーピーディーに反映させています。
手厚い顧客サポートとマーケティング:製造にリソースを割かない分、手厚い保証や顧客サポート、効果的なマーケティングに注力し、高い顧客満足度とブランドへの信頼を築いています。
◆ 私たちが学ぶべきこと
OEMによって製造から解放された時間・人材・資金といったリソースを、マーケティング、ブランディング、顧客サポートといった「ブランドの価値を直接高める活動」に再投資すること。これこそが、競争の激しい市場で勝ち抜くための現代的なOEM活用術です。
まとめ:OEMは、自社の強みを磨き上げるための「戦略」である
今回ご紹介した事例に共通するのは、OEMを単なる「外注」ではなく、自社のビジネスモデルの核となる「戦略」として捉えている点です。
「品質管理」「選択と集中」「ブランド価値向上への再投資」
この3つの鉄則を参考に、信頼できるOEMパートナーと協力することで、あなたのブランドも新たなステージへと進化することができるでしょう。
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